そのままで。
「やまと」の現場から
2006.12.15

 昨日の出来事。
お友達とご一緒に、ある患者さんが来られました。
そのお友達が、どうも血圧が高くなったとの事で。
話を聞きたいと。
で、よくよく聞くと、どうも生命保険の切り替えで、
健康診断をしたら、初めて血圧が高かったのね。
そのご本人さんは、とってもびっくりされて。
いままで、どっこも悪くなかったから、自分が
血圧高いだなんて。ってショックを受けておられて。
病院の先生からも塩分を控えめにしなさいと言われたのもショックだったらしいのね。
それで、私からは、血圧は日に何万と変わるし、
食生活、精神的なものでもすぐに上がるのよ。と。
それと、有る程度年を取られてかは、逆に血圧は高くないと、人間は重力に逆らって、頭に血を持っていかなくてはいけないから、脳梗塞になりやすいよ。
などなどお話させてもらって、彼女もフムフムと聞いてもらっていたのね。
で、まあ、注意するところは、食生活はもとより、
睡眠時間、物事の捉え方、などなど話をしていると、
彼女は、なるほどなるほどと。へええとかね。
そうしましたら、横で、当店の患者さんのほうが、
『私がいつも言っていたしょ。あなた何も聞いてなかったのね。』と、一言。
彼女も、『そうだったかい?』
あらあら。
その患者さんも実は別な患者さんからのご紹介で。
で、その方の言われているのが、一番初めに来られた方の言われ方とそっくりで。
その患者さんは栄養士の資格もお持ちで、
今は、幕内さんのところで、お勉強をされてもいるのね。
私もとても勉強させてもらっていて。
感謝をしている方。
そう、その方もお友達にどのように食生活の事を伝えたら言いのだろうか。っていつも真剣に考えていられる方でね。
その人曰く、じわじわとゆっくりとと先日も話されていたのを思い出し。
その方と一緒にいた患者さんが実はもうしっかりと
話が伝わっていて、今度は、別なお友達にお話をしていたのを見て、その栄養士さんの努力をかい間見た気がしましたね。
もちろん、その患者さんが聞く姿勢も考える努力をされたのは当然です。もともと持っていたものもあるでしょう。
でも、その栄養士さんがいつも言っている言葉と
おんなじフレーズをそのお友達に話されているのを
聞いてびっくりよね。
この光景を見て、あああ、やっぱりあきらめず、
淡々と自分の思う事を話続けると、ちゃんと
届くところには届いて、その結果またそれが別な
人をも助ける事になるんだなああああ。
って、何か感動してしまいましたね。
それと同時に、私は何をぐだぐだとしていたのだろうかと恥ずかしさに駆られ。
今回の友人の乳癌を通して一番勉強になったのは、
私かも知れません。
実は、以前友人が、『医療関係者は有る意味、人を
めんどう見ることで、自分の存在を確認している』と言われた事があって、んんん。それもそうかもしれないなあ。と自分を客観的に見たこともあったのね。
つまり、私もその1人で、これを病と言えばそうかも
しれないと。
自分では納得していて、そっかあ、私も病んでいるのかあ。ぐらいだったんだけど、今一番ストンとおちましたね。
 『うん。病んでいるのであれば病んでいたらいい。そのままでいい。』と。
この仕事に就いたのも、意味があるし、
患者さんに1人1人と向き合わせてもらうのも、
頭痛くなるほどの難しい本を読むのも意味がある。
私は病んでいる事を、自分で、受け入れていなかったのかもしれないと。
もう5年も前になるけど、北京に行ったとき、
ある有名な書道家の先生に書いてもらった、掛け軸には、商徳済世と書いてあるのね。
私が漢方薬局しているんですよ。と言っただけなのに、その言葉を書いてくれて。
で、意味はと聞いたら、
 『功徳を持って商いとし、世を救う人となり。』
と言う、まああ、とても後光のさすようなお言葉を
もらっていてね。
その当時は、ふうううん。って感じだったけど
今こうしてその掛け軸をまじまじと見ると、すんばらしい。って感じ。
自分はそんな大それた事も出来ないしなああ。って思っちゃうけど、私には私にしか出来ない事もあるかなあ。って。
その功徳って事も、じゃあ私の出来る範囲では、と考えたら、あるお話を思い出したのね。
ある病院で末期の癌患者さんが一番してもらいたい事。一番うれしかった事。とは。
 末期の患者さんが、自分の身体の痛さや苦しさ、
不安さを頂いて、夜も寝れない事があった時、
ある看護師さんに『ねえ、私もうダメなんだよね。』
と話されて、それに対して、看護師さんが言われた事。
 Aさんは、『何を言ってるの、ダメだなんてそんな 弱気な。もっと頑張らなくっちゃ。』
 Bさんは、『そう。それは寝れ無いからそうおもう んだよ、寝れるお薬持って来るね。』
 Cさんは、『そっかあ。そう思うのね。』
上記の看護師さんはそれぞれが、良かれと思って言われていたと思うんだけど、患者さんにとっては、最後のCさんの言葉が、一番うれしかったそうです。
自分を頑張らせるわけでも、褒めるわけでもない
そのままの自分を受け入れてもらった瞬間だったようですね。
そうだよねえ。
人間何がほしいか、どうしてほしいかって、自分を
分かってもらいたいところが大切なんだから、そのままを受け入れる事なのよねえ。
で、私の功徳はこれかも知れないなあ。って思ったわけだ。
とすると、友人に対しての私の出来る事は、やはり
そのままでいい。と。
もちろん、私なりの添い方だから、少しずつ、体の話も病気の話も話しつつ。
押し付けるのでもなく、分からせるのでもなくね。
自分も病みを持っているわけだからね。
そんなにすぐには、健康になれんて。
そのままで、そのままで。
後は、ゆだねよう。だわさ。
そのままで。そのままで。
 
 ・・・・ただ、蒙古班はちとそのままではねえ。
         んんん、これだけは・・・
          にゃはははは。秊
 その前に痛みもこのままじゃ困るってね。^^;

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