咳と漢方

寒い。
って、思っているのは私だけではないと思うのですが、何でしょう。この北海道、いや、日本列島の気温
は・・・。
特に北海道はただでさえ日照時間が少ないのに、
これでまた昨年と一緒の冷害だと、農作物の収穫にも
影響でますよね。
農作物のみならず、体にも影響大ですよね。
そう、最近、寒さのせいか、何なのか、「咳」を訴える患者さんが多いです。
で、何で今頃?と思い、考えてみました。
それは、さかのぼること、昨年の夏から・・・。
漢方の考え方は、四季の事、食事の事、精神の事、
その人にかかわる全ての事に視点をおきます。
で、全ての人間という動物に平等の影響を及ぼす気候
の変動から見てみると、昨年の夏にさかのぼるわけですね。
で、その去年の夏もとても寒かったんです。
北海道はね。
とすると、本当の夏は「陽気」が多いのに、それが
なかったとすると、体の陽気が発散されず、中にこもるわけだ。
それが秋になると肺の乾燥をきたすから、「乾咳」
が出てくるのが、冬が意外と早く、そして、また
寒かったので、そこまでひどくならなかった。
で、春になったら、そろそろ陽気も増えるかと思いきや、これまた寒い。
とすると、また陽気が出れなく咳が出る。
本当は春の季節は「肝」の季節だし、陽気が上がるはずなので、「高血圧、目の充血、頭痛、吐き気、疲れ易い。そしてうつ症状」が出るわけね。
もちろんその症状を訴える人もいますが、ダントツに
「咳」
今、風邪を引かれている人が圧倒的に多いのですわ。
そうね、外はもう初夏でもいいのに、気温は全然低い。
だけども、みんな薄着。
これも風邪を引く原因だわね。
春の「肝」の解毒がしっかりとしていないにもかかわらず、外は初夏で行かなくていけない。
つまり、ダブル、トリプルで、体に症状が
現れるわけだ。
そう、「目の充血とうつ、肩こりと咳、」
はたまた初夏の症状は「心の働きが鈍るので、
心熱が来ると、「動悸、めまい、眠れない」
「やる気が起きない、微熱がある、むくみ、体の痛み、食欲が無い、逆にありすぎる・・・etc・・・。」
やああ、どれから先に「証=漢方の診断基準」
を取ればいいのかと思うような方が多いねえ。
これだけ、気候の状態は、昨年の夏からも考えないと
漢方の処方が出来なくなる。
相当に、人々の肺も胃も心も肝も腎も、全てが弱っている。
これに追い討ちがかかるのが、ストレスなわけだ。
んんんん。
何処から手をつけたら良いのでしょうか。ですなあ。
まあ、まずはその人の最初の症状をメインにしますが、意外と病気の最初は「風邪」だったりするんですよね。
数年前の「風邪」をしっかりと西洋の薬で抑えてくれたりすると、数年たってからなんともいえない症状を訴えてきたりする。
だから、これだけ沢山の症状を訴えると、病院では
「ハイ、精神科ですね」とも言われかねず・・・。
そんなこと無いのになあ。
って思いますが、やはりわからないから「心療内科」
に行ってしまう人も多いのです。
ふううう。
まずは、絡んだ紐を解きつつ、心の絡みも解きつつ・・・。
んんん、
咳ね。咳。
大人の咳は、特に喘息なんかで診断されようものなら
大変ですわ。
昔わたしもあまり良い経験がなく。
今ほど病気を多面的に見てなかったのよねえ。
ある年配の奥さんで咳がとれなくて取れなくて。
もちろん病院も行っていたけど、全然でねえ。
ずっと漢方薬飲んでもらっていて、ようやく止まった
って喜んだ次の週、喜んで、冷たいもの食べちゃってねえ。
またぶり返して・・・。
わたしが今ほどの情報なり、経験があればなあ、
って、まああ、その時はその時で精一杯だったので、
自分を許してはいますが、こころ残りではありましたねえ。
更に、漢方の考えで七情・・・つまり臓器と感情は繋がっていることを考えると、「肺」=「悲しみ」
なのよねえ。
悲しみねえ。
悲しんでいる人多いのかなあ。
まあ、気候、食生活、七情、体内時計、ストレスなどを見て判断をするのが漢方なわけだ。
それらを考え、手を抜かず、しっかりとしていけば
大丈夫なわけだから、良いのですけどねえ。
それにしても、多い。
来る人、来る人 「咳、痰」
今はこれに集中しなさいということですね。
はい。そうしましょう。
このブログを読んでいただいている方にも、咳が少しでも良くなったといわれても、しっかりともう大丈夫というまで、ちゃんと治してくださいね。
本当に「大人の咳」はやっかいです。
自分も人の事は言っていられないので、気をつけまああす。
少しでも綺麗な空気を届けたい・・・という気持ちから、ブログのデザインも森林欲にかえてみました。
・・・・気分だけですけどね。
にゃはははは秊
外出したら、のどうがい、手洗いは忘れずに。
ピンポーン鍊