乾坤の輝き

来た来た。*^^*
先日、出雲に行った時、実はもう一つ素晴らしいところにお邪魔してきたのですね。
それは、日本一の庭園を誇る『足立美術館』という
所でして。
それはもう、この世のものではないほどの、立派で
優雅で、静寂な、これこそ日本の庭をもった美術館でした。
なんともはや、ため息の出るような♪って、歌じゃないけど、これが個人の方が作られたなんて思えないほどの手の行きとどいたものでした。
そこで、たまたま私がお邪魔したとき、創立35周年記念でしてね。
なんと日本画の巨匠。横山大観さんの作品展をやってまして。
もうもう、私も感激の嵐ですわ。
それまで、名前ぐらいしか聞いたことがなかったのですが、初めて絵を観て、何か胸が熱くなるような。(厚着だったかも?)いえいえ本当に、心動かされる作品ばかりでした。
私はこれまで、あんまり絵を観てもよくわからない
人だったのですが、もちろん、今も何が良いとか素晴らしいとか、見方も分からない人ですが、この大観さんの勢いと言いますか、強さ、寂しさ、むなしさ、喜ばしさ、明るさ。なんか、その時その時の大観さんの感情が手に取るように感じたのですな。
こんな素人の私でも感動できたので、まだ、行かれてない方にも是非これまたお勧めしたいですね。
で、何が来たかといいますと、これまた不思議でしてね。
ほんと今まで、私は、絵なぞほしいとも思ったことないのですが、最後に売店に来たとき、大観さんの書いた『富士山』を買ってしまったのです。
もももっちろん、模写ですよ。
誰も本物とは思わんか・・・@@
でもね、これまた素晴らしい。
その絵を観た瞬間
あっ。これ。ってひきつかれちゃって。
それが、家に届いたのですね。
その名も『乾坤(けんこん)の輝き』
このとき初めて乾坤という意味を知りました。
それは、『天空』『宇宙』という意味だそうです。
へええ。
この絵から天空、宇宙の力をもらいなさいって。ことかな。と思いましたね。

とても淡い藍色の雲の上から、一筋で書かれた富士の峰。そしてその富士山から、7本の強い光とその裾野を飛び立つ7羽の鶴。
んんん。いいねええ。
って、自己満足だわね。これ。
何故その絵が良かったかは、これも感覚でして、
理屈は分からないけど、これからの自分に必要なもの。  …そう縁ですかね。
大観さんのコメントに、『絵を描く、富士山を描くと言うのは、何もその風景そのものを書くのでは、ない。自分の心を描くのだ。心が、卑しいければ、卑しい絵が、貧しければ貧しく、強ければ力強く、穏やかであれば穏やかな絵をえがくであろう。』って言われてたのよね。
そっかあ。
絵を書く人も、小説を書く人も、歌を歌う人も、
もちろん、人間生きていくうえで、自分を何か表現するときは、自分の心が描かれるのかああ。
って、思いましたね。
それを観て、また自分で自分を評価する。
判断する。応援する。励ます。嫌いになる。好きになる。
そうかもしれないなあ。
どの世界も一緒。なんだね。
だから、私の購入した、『乾坤の輝き』は大観さんの晩年80歳くらいになってからの作品でして。
その時の大観さんの人生そのものの、いろいろ生きてきた中を全て経験した上での力強さに、私は惹かれたのでしょうね。
良い作品と縁があった気がしました。
今一人で見るには、もったいないので、店に飾って、皆さんにもその絵をとうして、パワーをあげられたらいいなあって思ってます。
そんなわけで、ここで一句
『乾坤の、輝きもらえて、健康に。』

…そのまんまじゃん。^^;
勉強することいっぱいあるね。ほへ。