相手ではなく、自分。
は、は、春だねええ。
まあ、あちこちに新一年生が沢山。
いいねええ。
4月だものね。
この季節なんでも新たに、って感じで、こっちまで
うきうきしてしまいますね。
んんん。但し別な事でも出やすいのね。
この季節は。
別な事というのは、そう、どうしても気分のすぐれない方が多い。
気分がすぐれないというのは、なんとも心がいや、
精神的にもやもや感があるというのかなあ。
当店にもこの季節そういう患者さんが多いですねえ。
先日も続けて、どうもこう、ぱっとしないという
なんともはや、あいまいな状況しかいえない方が数名。
その内の1人の彼女はある大きなプロジェクトを完成させたのね。
20年もかけたのだから本人としたら、終わった瞬間
そうとうのばら色の人生を思い描いていたらしい。
でも、いざ終わってしまうと、なんかこう、何も変わらないというか、逆に変な感じ。
きっと、ほっとしたのもあるんじゃないですか?の問いにはそうとも言えるけど、何かすっきりしないというか、よく自分で自分の心がわからないと。
んんん。
本人にわからないものは私にもよくわからず。
・・・とそういうことを言っているのはプロではないわね。
ということで、ひとつ話を聞いてみたのね。
一枚一枚着ているもの(心にベールがかかっている布)を取りはがして行くと、彼女いわく、この20年
そのプロジェクトを終わらせる事のみ目標にしてきたわけだ。
その目標が達成されてしまったものだから、次にどの方向へ向かって生きて行けば良いかわからなくなっている。とまあ、そういうことね。
じゃあ、別の目標はあるのかどうか聞いてみたのね。
はじめから、次の目標は?と聞いたわけではないですが、外堀から少しずつ、少しずつ。
そしたら、やはりこれから年をとって夫婦二人で生きて行くと。その時彼との関係がどうもうまく行けそうに無い。との事。
何かを言うとすぐ怒り出したり、いじけたり。
そんな彼がいやだから、私さえ我慢すればいいと。
それって、本音を出しあえれる夫婦なのでしょうか?
との問いには、そうは思わないけど、仕方が無い。
んんん
皆さんここで、仕方が無いとあきらめてしまうのも事実だわね。
そうだよね。
言って何か変わるのであれば、もうすでに変わっている。
で、もう一歩聞いて見たのね。
その言ってお父さんが怒ったりいじけたりするのを
見るのがいやというのは、誰の課題なのでしょうか。
そうすると、彼女は・・・・
そうだね。相手がどうのこうのではないかもしれない。
自分なのかな。
そう、自分なんだわね。
そっかああ。
じゃあ、自分を見たいというところに向きを変えていけば、目標を持って行けば良いってことかなあ。
うん。そうだね。
わたし、いままで、その物を終わらせる事ばかりで、
自分を見つめなおす時間無かった気がするんです。
そうだよね。
でも、その目標を達成できたからこそ、今度は自分を見つめることが出来る時間とエネルギーが出てきたんだじゃ無いかなあ。
私が今その話を聴かせてもらって、そう思うなあ。
更に、深く。
じゃあ実際自分を見つめ直すというのに、あなたなら
何をして行きたいと考えているの?
・・・・。
実は、家族にもはじめて話してみたんだけど、四国のお遍路さんに行ってみたいって。
そう。お遍路さんに。
うん、でも家族から、猛反対受けちゃって。
そっかあ。
ただ、以前の私ならその反対を押し切ってまで、行くときは行く。って突っぱねたけど、今は、これはまだ
時期じゃないのかなあ。って考えれるようになって。
なるほど。
まあ、お遍路さんに行くには金銭的にもかかるから、
少し辛抱しなきゃならないしね。
そうだわね。
それと、四国のお遍路さんを歩くには、今の気候が一番良いみたいだから、来年の今頃に目標を置いて、それまでまた少しずつ準備をしていかれるといいんじゃないですかね。
うん。
そうだね。
先生有難う。なんかもやもやがすっきりしたよ。
良かった、良かった。
また、別の彼女は、はじめどうも計画を立てても毎日計画倒れで。なんか自分が怠けているような、意思が弱いような、そんな感情が今あると話してくれました。
では、そのあたりを詳しく聴かせて貰うと、
先日あるメンバーでお茶をしたら
それぞれにみんな目標があって、それを聞いてからなのか、自分の心がもやもやすると。
彼女は歌うことが大好きで、そのコーラスの計画がうまくいっていない様だったのね。
それで、ずううと前に、コーラスを始めたころのきっかけから聴いてみると、その当時はご家族間のコミニュケーションにいろいろ問題があり、それを見たくなくてコーラスの方へ向かって行ったそうです。
でも、歌うことは好きだから、それはそれでストレス解消にもなるからいいと思うけど、ちょっと感情が、いえ、価値観が変わってきたとの事。
いままでは、コーラスやらほかの習い事でも自分の
したいことをする事が一番の幸せと感じていたこと
が、今はそれをする事が幸せとは感じられなくなって来たというのです。
なるほど。
とすると、何を幸せと思えるか、何をすれば幸せになれるのか。
との問いに、彼女もまた、自分のこれからの方向がわからないと。
まったく見えないのかなあ・・・。
の問いには・・・
んんん、なんだろう。
漠然とでもいいよ。
・・・カウンセリングかな・・・。
そう、カウンセリング?
うん。
最近いつの間にか、スピリチュアルとかカウンセリングとかの精神的なものに関する本に手が行くんです。
なるほど。
何か意味があるんでしょうね。
そうですね。
だもの、コーラスの計画が出来ないのは当然じゃないですかね。
方向が違っているもんね。
だから、計画が出来ない、意思が弱いというわけでは
無いですよね。
自分の行きたい、やりたい方向へ向かえば、それはどのような計画でも出来てしまうよね。
そうなんですね。
えええ、自分でもびっくり。
こんなこと思っていたなんて・・・。
どこかで、家族とのコミニュケーションを、本音で話しあえれる家族を求めていたのかも知れません。
それも、相手ではないです。
自分なんです。
もう逃げないで、見据えたい。
そっかあ。
自分をしっかりと見据え、家族ともしっかりと関係をつくりあげたい。って事なのね。
ただ、彼女にとっては、コーラスも、ほかの習い事も
自分を見据えるためのエネルギーを蓄えるために
必要だったのでしょうね。
どんなことにも意味あるもんね。
この2人を通して私も学ばさせてもらいました。
それは、やはり、「答えは自分の中にある。」と。
「相手ではなく、自分」なんですよね。
そうそう。
さてはて、では、いつものごとく、私自身ですな。
相手ではなく、自分はどちらの方向へ、どのような目標を掲げるか・・・。
ぐううう。
ん?・・・・時計の方向をみると、そろそろお昼。
まあ、また例のごとく、ご飯食べてから考えよお
おっと。
どちらの方向・・・・お弁当
どのような目標・・・満腹感。
いいねええ。うふふふ。秊
PS:上記の彼女達のように自分の行くべく方向がわかった人も、今それを模索している方も、現在その方向で進んでいる人も、みんなみんな、力強く歩いていける事お祈りいたしております。烈