時間

この度、東日本大震災で被災された方、またお亡くなりになられた皆様方に謹んで
お見舞いとお悔やみを申し上げます。心より早期の復興をお祈りいたします。
ようやく、ブログを書くことができます。
震災からもうすぐで2ヶ月ですね。
最初はテレビを見ていても、何がなんだかって言う方が多かったと思いますし、
もちろん当事者の方こそ、何?という感じだったんでしょうね。
あの映像をみて、すぐ私の脳裏によぎったのは、この映像を見た方々からの
精神的苦痛を訴えられる方が多くくるということでした。
それは、阪神大震災の時も、私がこの業界に来ていて、テレビを見ていただけなのに、
具合が悪くなる・・・という方が多くいらっしゃったことでした。
で、予想通り、1週間もすると、体調不良の方がいらっしゃいました。
そう、私の親もそうでした。
なので、すぐテレビはあまり見ずに、被災地の方々に祈りましょうとのみ
伝えた日々でした。
その後、原発ですよね。
んんんん。
すべてに意味がある、と言っても辛いですよね。
で、その次にきたのは、このように通常通りの生活を自分はしていていいのか。
という問いでしたね。
これは、沢山の方々が思ったことでしょうね。
じっとしていられない状況に駆られても、何もできない自分もいて・・・。
患者さんや周りの人にはテレビはあまり見ないように・・・と言いつつ、
自分は朝、晩、テレビを見て画面を通して被災地の方と一緒に泣いていました。
がんばっている子供たちの姿を見ては、泣き。
動物が助けられては泣き。
ある勇敢なお父さんが見つからないと言って気丈に振舞う子を見ては泣き。
学校の先生お礼を言っているお母さんの言葉に泣き。
ずっとずっと泣いていた時間でしたね。
まあ、当事者の方々からすると、泣いてもらっても・・・・ということに
なりますが・・・。
ただ、泣いていてもしょうがなく、自分のできることをしなくては・・・。
と思い、まあ私のできる範囲の義援金の供出と、毎日寝る前には祈りをささげていますね。
本当に、この2ヶ月弱の時間は、日本、いえ世界中が辛く苦しい時間だったと思います。
そして、これからもこの時間は続くわけで・・・・。
でもそんな中にも、新しい命が誕生したり、仮設住宅にすめるようになったり、
いろんなところで、前に進んでいるんですよね。
そして、この災害をきっかけに、沢山の方々が助け合う、感謝する、人のやさしさに触れる
などなど、こころ温まることも多いです。
そこを大切にしていきたいですよね。
そんな気持ちを持って生きていく、これからの時間を・・・。
私も患者さんの前では笑い、励まし、元気に振舞っていましたが、
ちと一人になると、ぐっと下がってしまう自分をいて・・・。
それもわたしだと認識しつつ、さらに、今生きているこの時間を大切に、しようと
考えています。
また、この震災を通して、命の大切さがさらに、さらに、深まったと思いますので、
これからの患者さんとの向き合い方も、一期一会が強くなるでしょう。
沢山の時間が過ぎたようで、あれから止まっているようで、本当はなかったんじゃないか
って思ったりもして・・・・。
時間を自由にできるのなら、きっとあの日あの時の時間に戻り、沢山の人に知らせたい。
これは誰もが考えたことでしょう。
「時間」それは、もともとないものと言う方もいますが、
今回のことで、私たちは大変大きなものという表現ができますね。
・・・・・時間・・・・・時間・・・・・時間。
今、まずは、福島原発さんの早い時間での収束を第一に祈っています。

今日はこの辺でこれから祈りの時間といたします。
合掌 ー(長音記号2)