中道。

先日脳整理学者の有田秀穂先生と宗教哲学を学ばれた瞑想指導者井上ウィマラさんの共同研究レポート本を読みました。
それも珍しく?2度も立て続けに。
それを読んで今度こそ?というよりは、本当にはっきりと心と体のことがわかった気がするのね。
それは、今よく言われている脳のホルモン、セロトニン神経を中心に書かれているわけで。
以前より、心の平安、安定、おだやかさ、優しさ、
ゆるぎない意思などなど、それこそ悟りに近い
状態が出来るのは、セロトニンという脳のホルモンが
多いと良い。とは言われていたのね。
で、そのセロトニンがすくなくなると、不安になったり、落ち込んだり、悲しくなったり、いわゆる鬱状態に入っていくわけで。
だから、そのセロトニンという物質を多くすれば良いんじゃないかって考えられて、現代のうつの薬は
SSRIというのが主流に使われているのね。
これは、セロトニンを神経細胞に再取り込みを抑止し、細胞間隙に多くすれば、細胞の受容体ってところに一杯あって鬱もよくなるんじゃないかという筋書きで。
もちろん即効性はあるよね。
でも、問題は人間ってとってもお利口さんだから、
細胞に物質があると脳の司令塔はもう出さなくても良いじゃんって勘違いして、今度は逆に作らなく成っちゃうらしいのね。
とすると当然まえより症状が強く出るわけだ。
じゃあ、このセロトニン神経ってどないしたら、よくなるかああ、って事だったんだけど、それが2500年前のお釈迦様が知ってるって事なのね。
ええええ。
って感じだけど、実は、仏教の禅というところから、瞑想をすると脳のα波というのが出て、それがセロトニン神経を活性化したって事になるらしい。
これは、有田先生が実験をしたのね。
それも、えらいお坊さんを集めてとったのではなく、
瞑想も、禅もしたことのない、一般の人を集めて、
脳波を調べたら、出てきて、
そして、終わったらみんなすっきりしたああって爽快感をあらわしたの。
その有田先生いわく、お釈迦様(ブッタ)も実はこのセロトニン神経活性がわかっていたんじゃないかってね。
まあ、その当時この名前まではわからなかっただろうけど、でも6年の荒行を経て、それでも悟りというのがわからなくて、菩提樹の木の下で、瞑想をしたのよね。
それで、気づきを得たわけだからね。
人間には、こころの三原色ていうのがあって、
それは、ストレスがかかるとノルアドレナリンという物質が出てきて、怒りや、恐れを表現し、また、快楽を求めるとドーパミンってのが出来て、うれしい、楽しいという表現になる。
でも、どちらも快・不快では人間満足できず、
やはりその真ん中、つまり中道のセロトニンで
何にも振り回されず、穏やかに、そして慈悲のこころが出てくるんらしいのね。
ふううん。
だから、お釈迦様ははじめとっても裕福な国の王子様で、奥さんも子供もいて、もちろん何不自由のない暮らしをさせてもらっていたのに、29歳の年に、人間の本当の幸せは何だ?って言って修行に出たのよね。
そのときはドーパミンがバンバン出ていたわけだ。
その後、6年もの間、滝に打たれるものの、断食はするものの、自分を痛めつけるような荒行をしたんだよね。
そのときはドーパミンとはまったく逆のノルアドレナリンがバンバン出てて。
それでも何も心は満足せずそして、座るわけよね。
その時からセロトニン神経支配が始まるのね。
なるほどねええ。
で、悟り(気づき)がくるわけだ。
ふむふむ。
それを有田先生はサイエンスで解明してくれていて。
とってもわかりやすかったですね。
(・・・と言いつつ2度読みましたが・・・^^;)
更にウィマラさんいわく、現代に置き換えても、小さい時にきちっとコミニュケーションが出来なかった
子は、セロトニン神経が発達しないそうです。
だから、大人になって極端にドーパミンを出すほうへ
走ったり(快のほうなので、アルコール依存、ギャンブル、買い物、甘いもの好き。etc・・・)
逆に、何をするにも怖がってみたり、逃げてしまったり、怒りをぶつけてみたりするノルアドレナリン回路が強くなるそうです。
そう、そのセロトニンが中道ですものそれがあると
極端なほうへ振られず、ちゃんと調節してくれるんだって。
んんん。
そっかああ。
本当にこころが体を調整しているのですねえ。
プラス、ノルアドレナリン回路がもっともっと強くなると今度は腎臓の上にある副腎という臓器からコルチゾールという物質も出てくるのよね。
(「副腎」は腎臓の上にあり、脂肪の量の調節など様々な役割をはたすホルモンを分泌している重要な器官。)
このまたコルチゾールというホルモンが大量に分泌されると脂肪細胞が異常に増殖しちゃうから、ストレス性太りということになるわね。
付け加えて、コルチゾールの働きで血管が収縮し、頭痛やめまい、血圧も高くなるわけだ。とすると
毛細血管もボロボロの状態にもなちゃって、それが脳でも起こりうるから、脳の細胞、特に記憶の海馬なんかもやられちゃうらしいよ。
あいやああ。
こうやって、病状となって出来くるわけだ。
だから原因はストレスとなる。
そいで、そのストレスは、自分が振られた状態。
つまり中道がちゃんとできていなかったことに
原因があると・・・。
ほいほいほい。
それじゃあ、その中道作れば良いじゃん。って事よね。
セロトニン神経活性法
まあ、お釈迦様でも出来たんだら、我々にも出来る。
(・・・大きく出たねええ。 でへへへ ^^;)
でもね、お釈迦様でも人間だったんだから、大丈夫よ。
うん、うん。
出来るさ。
それを教えてくれていたのが、経典というものらしいね。
私もよくわからないけど、
その有田先生に言わせると、瞑想も良い、読経も良い、呼吸法も良い、良く噛むのも良い。歩くのも良い。
って言ってたね。
それって、現代人の忘れてしまっているものよね。
朝から晩まで、パソコンの前にいたり、TVはつけっぱなしだったり、食事はさっさと終わらせてしまったり、車での移動が多かったり。
んんんん。
全て私の生活ジャン。
やはり、お釈迦様はすごい人なのよね。
(・・・あったりまえだっつうの練)
ほいでも、ひとつくらいなら自分にも出来るかも。
そう、そう、そのセロトニン神経活性の漢方を飲む。

・・・・。
いかん、いかん。
(すぐ楽をしようとするんだからああ・・・)
もとい。
瞑想やってみようかと。
うんうん。
あるとき素敵な王子様が私を・・・・
(・・・それは妄想だっつうの寧)
まじめに、まずは、呼吸に意識をおいて、
集中するといいみたいですね。
毎日、毎日少しでもいいみたいですよ。
さてさて、瞑想だか、妄想だかわかりませんが、
私の中道、しっかりと作って行きたいと思います。
継続は力なり。
秊烈