ゆるす=認める。

わ~い。雪虫!!
と、喜んでいいのか、どうなのか。
寒いですねえ。毎日、どんどん寒くなってきている
札幌ですが、皆さんももう冬の準備しているのでしょうかねえ。
わたしといえば、ここ円山に引っ越してきてから
あっという間の一年でして、なんともはや、飛ぶように時間の過ぎていった一年を振り返っている感じですね。
そう、振り返るといったら、つい最近嬉しいことが
ありましてねえ。
ある患者さんとのやり取りですが、一年前引っ越して来てから激しい口論をしたんですね。
彼女とは10年以上のお付き合いをさせてもらっていて、お店に来るといつも愚痴を言っていたのです。
何をというと、私にではなく、周りの人や起こった状況、全て自分の思う通りにならなかった事に、そうとう怒りを表していたのです。
はじめは、私もずっと話を聴いているだけでしたが、
どんどんこちらにも怒りをぶつけてきて。
いつも、いつも「わたしの言っている意味わかる?
とか、同じ意見を言ってほしい、とか」
最初は自分も振られていましてね。
全然意味がわからないところで、怒られ、怒鳴られ、
何か1つでも言うと、逆に説教をされ。
んんんん。
正直、参っていました。
でも、お客さんだし・・・。
という気持ちもありましたしね。
自分が我慢すればいいのかと・・・。
ただ、おいおいカウンセリングや、心理学を学ぶようになって、「ああ、この方は、育った環境から怒りをずっと自分の中に秘めていて、それが相手と鏡になり、引き出されているのだと
言っていること、している行動は、私に対してではなく、自分の中で引っかかっていることに怒っていて、
二次感情を出してきているのだと。」
つまり、愛情飢餓状態だったんですね。
彼女の心は。
相手は悪くないが、相手を通して自分の中に処理されていない感情が出てきて、まったく関係ないところで、怒ったり、悲しんだりすることを、感情転移という。
これは、ずいぶんと後からわかりましたけどね。
それから、彼女との付き合いも大分わかりまして、
そのことも伝えるようにはなってきていたのです。
でも、こっちに引っ越してきてしまって、まあ、
寂しさもあったのかなあ。
もっともっと、無理難題を言ってきたり、お世話になっている方の愚痴を沢山言ってきたりしていたのですね。
それで、私も意を決して・・・といいますか覚悟を決めたのでしょう。(自分の事はちゃんと棚においておきました ^^;)
何が一番彼女にとって良いのかを。
ただ、そうだね、そうだね。ということが、本当に
彼女にとってプラスになるのかと。
それで、嫌われても良い。
だから、私が言わなくては。
と、思い「しっかりして。あなたのその怒りは愛情飢餓。でも、人にそれを求めても人は神様ではないよ。自分で自分の中にある、怒っている自分、悲しんでいる自分、ひねている自分をよく見てみて。」
とまあ、もう少し色々話をしたと思いますが、内容的にこのような感じで伝えたんですね。
でも、飢餓状態の方は、何を言っても認めたくないので、相当の反発を食らいました。
ですから、もっともっと強い口調で口論したと思います。
その後、彼女がお世話になっている方からも電話をもらい。
その方も私と同じ意見をお持ちでした。
そして、私にお礼までしていただいて。
「よく言っていただきました。私もずいぶんと話をしていたのですが、なかなか聞き入れてもらえなくて。
よる夜中まで起こされ、怒りをぶつけられていたんです。」
それを聞いて、私も「あなたもよく辛抱されたのですね。大変でしたね。」と労をねぎらいました。
この方はその彼女が入っているある団体の親にあたる方だそうです。
だから、ずっとどんなことがあってもその彼女を
見守らなければならない立場だそうです。
私にはそのシステムはちょっとわからないのですが、
それでも、すごいと思いましたね。
それから、ずっと連絡もなく、私もほかのことで忙しくしていましたら、つい最近です。
連絡が来て。
「先生、実は最近色々な人にいじめられても、命引き下げられても、ああこの方にはこの方の苦しみがあって、辛いんだろうなあ。この人にとってどんな言葉をかければ、救われるんだろう。って考えるようになったんです。」
・・・。
「それは、ついこの間、気づいたんですよね。
わたしずっと怒っていたのは、父親や母親とおんなじ
だったって。
父は父で私がこの団体に入ったことで、相当の怒りをもっていて、母は母で、わたしが生まれてから精神状態が悪く、生後2ヶ月の私を熱湯に入れたんです。
その怒りの根底が私についていて、だからわたしの体の中に熱がこもる病気になったんだって。
でも、父親も、母親もその当時としては仕方なかったんじゃないかって。
とっても家が大変で、そんな中、私が生まれ、その後も妹、弟も生まれ。
なんか、今になって母親に、私を生んでくれて、ありがとうって、伝えたかったって。
もう死んじゃっているのにね。
生きている間に、言いたかったああって。
だから、最近、どんなことを言われても、されても
怒らず、冷静に相手を見て、
言葉を捜すんです。」
「・・・・。」
大丈夫、天国のお母さんにきっと届いているよ。
あなたのその気持ち。・・・
って、言いたかったのですが、その時電話のこちらがでは、あふれる涙で、息を殺すのが精一杯でした。
嬉しかったですねえ。
私も彼女と口論した後は、あまり良い気持ちでは無かったです。
気にもなっていましたが、これも私に課せられた課題と思い、一生懸命いいました。
今思えば、私自身ももう一杯一杯で、本当に
彼女のことのみを考えていたのか?といわれれば、
自分の事で精一杯だった気もします。
でも、伝えてよかった。
気づいてもらえてよかった。
それから、体調を聞くと、私のところの移転一周年記念でだした健康茶のみで、とっても効くのといわれ。
まあ、それも良かった良かったですよね。
商売と考えるとどうかと思いますが、なんにせよ、
元気にもなっているのですから、OKですわね。^^
後で、彼女には、それは、「自分をゆるしたため、
お父さん、お母さんをゆるせれて、更に関係する
人達をもゆるせたので、そのような気持ちや、行動に移すことが出来たんだよね。頑張って、自分を見つめて、認めたって言う瞬間だよね。」
と伝えたところ、「すごく苦しかったけど、先生や、彼氏や、親といわれる方々のみんなのお陰です。有難うね。」
とまあ、また、彼女に泣かされました。
この涙は感動と嬉しさの両方でしたね。
一年前には考えられないことでしたが、このことを通して、私も勇気をもらいました。
どんな人にも、自分をゆるす力があるのだと。
それは、人により、それぞれ時期や時間はまちまち
ですが、必ず来ると。
そのように確信しました。
でも、それには、ちょっと苦しく辛い茨の道を通らなくてはいけないようですが、その道を通り過ぎると
なんと、綺麗でステキな花畑があるのです。
「自分以上でも自分以下でもない等身大の自分を知り、その位置から歩み始めるほど、本当に自信に満ちた生き方はありません。」
と、田中先生は言っています。
彼女の声からも察するに、今までの自分の弱さや悲しさを隠す自分ではなく、全てを受け入れた、自信強さが感じ取れたのは言うまでもありません。
これからも、私自身全てを受け入れ、ゆるし、認めて
自信を持ってこの漢方薬局を営んで生きたいと思っています。
と、言うところで、今回は「自分に自信をつけるとレーニング」と題し、10月18日(日)PM1:00~4:00まで
やまとしあわせ講座のワークショップを開きます。
先日までは「自分を伝えるトレーニング」でしたが
沢山の方々のお話を聴いて、人に伝えるには、自信
がない方が多かったようです。
そこで、今回は自分に自信をつけてもらう為の課題にしました。
人との関係で、相手に怒りをだしてしまう、恐怖が出てしまう、遠慮してしまう、面倒くさくなる。
etc・・・。
そのような悩みをお持ちの方は、是非参加してみて下さい。
意外と自分の感情はどこからきているのかわからず、悶々としてしまうと、もっと嫌になってしまいます。
それがわかるだけ、スッキリする場合がありますね。
また、その感情も本当は自分ではなく、ご両親からだったり、思春期に出会った周りの人の影響、状況
からきている場合も多いです。
勘違いしているところがね。
まずは、ご興味のある方、ご連絡下さい。
今回も、おいしいお菓子とハーブティーをご用意しております。^^
この講座を通して一つでも気づかれ、しあわせが
あなたに届きますよう、祈っています。

PS:予約はやまとのHPより
お願いします。
コタツが恋しくなって来た優香姫でした。劣